教室が楽しいところになっているか
友だちをつくるのって本当にむずかしいんだな・・・。
日本語学級担当のぼくは、こどもたちを見ていて、よくそう思います。
日本語学級にいる子どもたちは、クラスになじめないとき、「日本語が勉強できれば・・・」と、日本語の向こうに明るい未来を見ています。
でも、この希望は裏切られることが多いというのも現実です。
なぜなら、クラスになじめないでいる理由は、「日本語ではない」からです。
友だちとコミュニケーションをとるための日本語は、実は、そんなに多くありません。
それでもコミュニケーションをとれずにクラスになじめない理由は、実は、言葉以外にあります。
クラスメイトの目線、子供たちが見せる裏表、一瞬で変わる空気、なぜかわからない笑顔など、様々なものが一人一人の不安な子供を怯えさせます。自分が<少数者側>だと思っている子供ほど、不安で、臆病になっている。
怯えている、または、臆病になっている子どもほど、日本語の学習の向こうに明るい未来を見ますが、私はそういう時にはスローダウンをうながします。
脅迫めいたものを感じて日本語の学習にのめり込む子どもたちを加速させて、うまくいくときもあるんだろうと思います。でも、そのとき学習している子どもたちの表情は、決して幸せそうじゃなありません。
私は、そういう子どもを見ていられないのです。
これは、きっと日本人学級の子どもだけではないと思います。
一人一人の子どもに、クラスがどう映っているか。
これを常に問い続ける必要があります。
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